八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : 旭岳温泉付近の花

Jun 14, 2010

旭岳温泉付近の花

 旭岳には本当は主人だけが来て、私は札幌で姉とゆっくり過ごす予定でした。でも色々調べている内に、高山植物も咲き始めているようだと分かり、一緒に来ることになりました。
温泉付近でも日陰や林の中の道には、まだ雪が残っており、それでも溶けたところにはビックリするくらいお花が溢れています。湿地帯は水芭蕉やエゾリュウキンカで埋め尽くされており、まるで黄色い絨毯のようです。
        
裏山や林の中で、まるで隠れるように咲いているエゾエンゴサクを見つけたときは嬉しかったです。風のガーデンでルイの好きな花として出てきたエゾエンゴサクは水色と薄紫を混ぜたような色合いで咲いています。はかない命の花のようです。そして日本で一番最後に咲くといわれているチシマザクラも満開です。そしてそのチシマザクラが一 番最後に咲くのがここ旭岳温泉らしいのです。と言うことは私たちは日本の今年最後の最後の桜を見たわけです。
 私たちは夕方もお夕食までの時間を、朝は早くに起きて温泉に入り、朝食までの時間を惜しむようにホテルの周りを歩きました。
 
 旅館の横の湧駒川ではコマドリが鳴き、林の中ではベニマシコが鳴き・・・でも、でも、私も見たいクマゲラのドラミングが聞こえません。ところが朝のお散歩の時に、道の直ぐ横の薮にいたのでしょうか、急に飛び出してきました。主人が赤と黒の色を確認。私は目の前を飛ぶ大きな黒いお腹と羽を見て、私の耳横を大きな羽音と羽ばたく風を残して飛び去りました。アーー残念。残っているのは全体の姿や写真ではなく、その時の肌に感じた感触だけです。でもそれの方が貴重な体験かも・・・その近くにはこんな木がありました。まだ新しい穴も多く・・・・・・
 さてこれから行く山の上にはどんな鳥達がいて、お花はどのようなものが咲いているか楽しみです。

旭岳温泉付近の花