八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : ずいずいずっころばしごまみそずい

Oct 23, 2011

ずいずいずっころばしごまみそずい

 七賢や金精軒のある台ヶ原宿はお茶壺道中が通った道でした。毎年4月に江戸を出発して京都の宇治にお茶を取りに行き、帰路は奈良井宿と下諏訪に逗留し、台が原田中神社の拝殿に1泊して谷村勝山城で夏の暑さを避けて収蔵し、秋に江戸城に搬入したそうです。今日はその田中神社で一服のお茶をいただきました。

  網に入っている茶壺はまだ未開封   飾り紐となった壺は中にははもう入っていませんの印
 そのお茶壺道中の説明の中に庶民にとっては「ずいずいずっころばしごまみそずい」の中ににある「茶壺に追われてどっぴんしゃん・・・・」のように迷惑な行列だったとあります。
この童歌は誰に習うこともなく覚え、掌を丸めて遊んだものです。そしてそれは私から娘に伝わっています。でも改めてその意味を考えるとなんのことやら分かりません。
 wikipediaによれば「胡麻味噌を摩っていると、お茶壺道中が来ると言うので、家の中に入り戸をピシャリと閉めて(=トッピンシャン)やり過ごす。お茶壺道中とは新茶を将軍に献上する行列のことで、切捨御免の時代柄、庶民は粗相の無いように細心の注意を払っており、子どもたちは両親に呼ばれても決して外に出てはならないと教えられた。そしてお茶壺道中が通り過ぎるとやっと一息つけたのである(=ぬけたらドンドコショ)。 ところで家の中で息を潜めていると、米を齧っているネズミの鳴き声や、井戸の近くで茶碗が割れたような音まで聞こえてくる。」ということらしいです。
 勿論知っていた方が多いと思いますが、私は今まで変な歌とは思いながら、詳しく考えたこともありませんでした。こうして意味を知らないで歌っていること、やっていることはいっぱいあるのでしょうね。いくつになっても、新しい扉が開かれるって嬉しいです。やっぱり長生きして、まだまだ沢山の扉を開かなくちゃ!