八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : カテゴリー : 家族旅行

カテゴリー : 家族旅行

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Feb 25, 2011

トルコ旅日記 2日目『トロイ』

2日目の今日はトロイの遺跡見学がメインです。

[トルコ地図 世界遺産]

 イスタンブールから4時間のバスの車窓からの景色は目まぐるしく変わりました。
緑の草原のにビンクの花を付けたアーモンドの木が見えたかと思うと、山に入ると雪景色。雨が強くふったり、明るくなったり。
バスは山道、雪道関係なく飛ばして走り、遅い車を追い越し、遊園地のアトラクションよりスリルあるドライブでした。
お昼に着いたゲリボルでランチ。朝がコンチネンタルと言われて、期待していなかったのに、メニュー豊富で美味しいバイキングで感動した後なので、サバのオリーブオイル焼きのランチには少しがっかりでした。

       種類と内容が素晴らしかったイスタンブールのホテルの朝食

  フェリーに乗るまでの間町をふらふら。
すごく派手なデコレーションのケーキに目が点になっていると、中に招かれ、お兄さんが焼き菓子をご馳走してくれました。
悪いのでオレンジジュースを頼みました。すると大きなグラスに氷も入れずオレンジを絞っていきます。1杯に5,6個入り、なんと2トルコリラ。104円。ジュースを絞るお兄さんとの楽しい時間でした。

 また雨が少し降ってきて、晴れていれば真っ青と思う海もどんよりしたダーダネルス海峡をフェリーでゲリボルからラプセキへ渡りトロイへと。
トロイに着いた時には薄日が差し、傘も差さずに遺跡を歩きました。ダーダネルス海峡のポイントだったこの地には9つの時代の都市が重なりあっています。
当時は海で囲まれていた地も、今は海も遠退き畑になり、過去の栄華も崩れた大理石の柱と各年代の城壁を残すのみです。
ここの発掘に命をかけたシュリーマンの夢の跡を私達は見ているのでしょうか。
      
   各時代の重なりの見える谷          城壁にも年代の違いが現れています。

最後は復元された木馬に登り、窓から顔を出して写真を撮ったのは言うまでもなく。(笑)

今は今夜の宿泊地・アアワルクに向かってエーゲ海沿いを走っています。

 エーゲ海沿いのリゾートホテル楽しみです。
ではまた。
帰ってからの追記

Feb 24, 2011

トルコ旅日記 1日目

 今日23日から家族3人で、トルコ旅行です。

 出発から大寝坊して、顔も洗わず、起きて10分後には車で竜王のバス停に向かっていました。
でもバスに間に合わず、車を駐車場に置いて、タクシーでバスを追いかけると言う珍道中の始まり始まり!
 バス停のおじさん、タクシーのドライバーさんの連携プレーのお陰で無事バスに乗りましたが、今度は首都高速で事故多発による渋滞。
 先に付いていた娘と合流し、やっと成田でバーガーを食べ、ゆっくりする間もなくお昼に飛行機に乗り、モスクワ経由でイスタンブールに夜中の12時に到着。
時間を戻っているので長い1日です。アエロフロートのCAさんは綺麗だけど、笑顔も愛想もないのが残念。
 でも腕のいいパイロットさんだったので、快適な空旅でした。とうとう素っぴんでトルコまできちゃいました。

 教訓1・火の元、旅支度は、前夜のうちに完璧にしてから休みましょう。
写真は・・・、帰ってからのお楽しみで。
 ではまた・・・。
帰ってからの追記

Oct 14, 2010

串揚げ

 大阪最後の夜は、仕事を終えた娘と串揚げを食べに行きました。娘が時々来るお店のようです。我が家でも愛用しているステンレスバットの中におソースがたっぷりと入っています。
これが2度漬け禁止のおソースですよね。いつも思うのですが、どうして醤油差しに入れて、掛けて食べなののかな?半熟卵の串揚げ、とろーりと黄味が流れ出てきて美味しかったです。ここでも気づいたら随分沢山頂いたのですが、後がさっぱりとした串揚げでした。
 21時20分発の夜行バスに乗って八ヶ岳へと帰ります。ちょっと八ヶ岳が恋しいけれど、もっと娘といたい気持ちが勝かな。

Oct 13, 2010

神戸へ

 今日は午後から神戸へ。私はずっと昔の神戸しか知らないし主人は初めての神戸。降り立った三宮も綺麗な町になっていました。まずは腹ごしらえにインド人のお店でカレーを。ナンとタンドリーチキンはタンドリー窯で焼かれて美味しいかったですが、ナンが食べ放題でもお腹が膨れナンのお代わりまで行きませんでした。デザートもサービスでしたが、こちらもパスして出ようとしたら、ナンを焼いてお土産に持たせてくれました。
       
  お店を出て、トアロードを山の手に向かってブッティックや雑貨屋さんを見ながら歩きました。ここは娘が大学時代に町づくりの研究をしたところだそうです。途中で回教モスクにも寄りました。このあたりで疲れてきたのでタクシーに乗り一番高い異人館までいってもらいました。うろこ館やうろこ美術館に入りましたが、高台から神戸の町が、海が一望できました。ここでもパワースポット流行(?)で、うろこ館の椅子に座って願い事を唱えるとか、庭にあるルネッサンス後期の彫刻家ピエトロタッカによって製作されたイノシシ(レプリカ)の鼻を触ると幸運が来るとか。でも私はうろこ館の中のマイセンや、ロイヤルコペンハーゲンの食器の方に目がいきました。今日は建物もうろこなら、空もも鱗雲です。


 ここから風見鶏館に下り、北野通りを下る頃には夜のとばりが降りはじめ、灯りがまた町の雰囲気を変えていきました。


 お夕飯は何しようかと思いながらタクシーで神戸ウォーターフロント・モザイクへ。横浜でいえば 赤レンガのようなところでしょうか。対岸の桟橋には18時30分に入港したばかりの客船『ぱしふぃっくびいなす』が泊まっています。お夕飯にしたいレストランも見つからないままポートタワーまで歩き、折角だからとポートタワーに登り、しばし夜景を楽しみました。やっと少しお腹も空いてきて、タクシーで三宮に戻ることに。良く観光案内をするらしい運転手さんだったので、神戸らしい美味しいレストランを聞くと、やはり三田牛だろとのこと。ご自分も何回か行ったり、お客様にも喜ばれるお店に案内してくれることに。そのお店は神戸Aー1でした。入り口はシンプルにしゃれているのですが、扉を開けると古い洋食屋さん風で、おしゃれな感じも高級感もありません。(ごめんなさい)思わず「ここで良い?」って振り返って主人に聞いてしましまった ほど。中に入ってからも、数あるステーキ屋さんの中で、本当にここで良かったのかな・・・と思っていましたが、まず出てきたサラダのドレッシングの美味しいさに感動。それを頂きながら、まさに炎に包まれながら焼かれているステーキに期待が膨らみました。やがてエプロンをして待つと、 モウモウと湯気と煙を上げた鉄板が運ばれてきました。オニオンとこんがりポテトに隠れるように170gの厚いヒレ肉がお箸でいただけるようになっています。外はこんがり、中はまだ冷たさが残るくらいですが、口に入れた途端すーっと溶けるようで、3人とも思わず「美味しいー!!」と声にならないほど。

お肉の下のニンニクも嫌なニンニク臭がなく、食後もニンニクの匂いが残りません。ここには何故かテーブルに「エビオス」が置いてあるのですが、ここのヒレ肉なら胃もたれもしないはずです。よほど沢山食べる人がいるのでしょうか。
 今回はレストランの下調べもせず、ぶらっと来てしまった神戸ですが、いいお店に出会えて良かったです。

Oct 12, 2010

住吉大社

 昨夜の夜行バスで大阪に着きました。1年半ぶりの大阪です。
今日は夕方に住吉大社に行ってみました。あびこからは2回くらい乗り換えしないと行けないようなので、タクシーで行くことに。
何故住吉大社か・・・それは戸隠奥社で引いた大吉のおみくじに「住吉神を信ぜよ」と書いてあったのです。戸隠神社で引いて住吉大社を信ぜよとは可笑しいですね。でもこうして大阪に来たのなら、良いと言われることはしなくちゃ。(笑)
 住吉大社は思っていた以上に立派な神社でした。真っ青な空に朱色が映えています。大きな太鼓橋を渡り、第四本宮から第一本宮までを順に参拝。とても清々しい気持ちになりました。

 表通りに出ると路面電車が走っていました。なんだか横浜の市電を思い出して懐かしくなり ました。
           

Sep 24, 2010

安曇野紀行

 パットしないお天気ながら、雨は降りそうにないので、安曇野へ行ってきました着いたのがお昼だったので、早速昼食。本で調べた『あづみ野ごはん 風ゆら』さんへ。窓辺からは犀川とアルプスの山々を眺めることができますが、今日はその窓辺の席に着くことができました。身体に優しい野ごはんですが、お肉や海老、鮭もたっぷりで、特に鮭の甘酢あんかけが抜群でした。でも、悲しいかな美味しくても、娘と私は量が多すぎて完食できずごめんなさい。
 次は大王わさび農場へ。主人はここでクリアボートを娘に乗せたかったようです。わさび田の清んだ湧水群をゴムボートで水上散歩するものです。私はスリルもないし・・・と乗り気でなかったのですが、乗ってみると本当に清んだ水の中には多数の水草が青々と揺らぎ、その間を魚が泳ぎ、気持ちよく心癒される体験でした。川を上るときはみんなでオールで漕いだり、いつもは河辺から見ていた三連水車も川の上から見るとまた景色が違い、ガイドさんの説明を聞きながらの楽しい20分でした。


「月夜のカヌー」のブックレットになっている木     映画撮影用に作った三連水車

遠近感が良い出るように水車の大きさを変えてある。

 このあとは穂高神社に行き、次にジャン・ジャンセン美術館でジャン・ジャンセンの世界に浸り、ガラス工房により安曇野を後にしました。

Aug 30, 2010

休暇

  40日ぶりにお休みを頂き、1泊旅行に出かけてきました。行き先は私の好きなパワースポットで、主人はもっともっと好きなところ。
 今回も私は運動不足を解消するかのように歩き、朝一番にパワースポット・奥の院にお参りして、家族の健康と鳥さん出会えましょうに(これは主人の為に)とお祈りしました。
この時期はオオバセンキュウのレースのような花がとても綺麗で、ヤブデマリの赤い実との取り合わせがとても素敵です。足元にはツリフネソウ、黄ツリフネソウ、キンミズヒキ、野菊が咲いていました。流れの近くに、真っ白なはじめて見るお花を発見。これはオオシラヒゲソウ(大白髭草)と言う名前でした。花びらの縁が糸状になっているので「白髭」というのかも知れませんが、もっと繊細で素敵な名前を付けて欲しかったナーと思います。

 ユキノシタ科 ウメバチソウ属 シラシゲソウ  山地の湿った場所に生えるそうです。
湿原に伸びやかに咲くタチアザミには、もう、ちょっと疲れた蝶達が群れて蜜を吸っています。

 こんなお花たちと出逢いながらお参りをして、主人と合流して私も鳥見をしました。 厳しい規制の中で育った雛が昨日1羽、そして今日1羽巣立ったようです。その巣立った雛に直ぐに出会えました。やはりお参りが今回も効いたようです。枝の上でジッと親を待っています。雛にはアカショウビンの特徴的な赤い嘴がありません。途中からあんなに晴れていたのに、土砂降りの雨。それでも動かずジッとそこで待っています。「そこで待っていなさい」と言われているのでしょうか。やがて親鳥が現れましたが、この雛には餌を与えませんでした。
今年は雄だけで育て上げたようで、雌の姿はありません。1羽で抱卵し、今は巣立った雛やまだ巣穴にいるだろう雛に餌を運んでいるのでしょう。表彰して上げたいくらいの立派な雄です。
主人の憶測では、雌が少ないので、雌は他の雄の子も産んで、他で子育てしてるかも・・・とか。
7月にまだペアーを組んだばかりで、巣穴も決まっていないときに私たちはこの子の親のペアー(写真左)にあっています。そういえば若そうで、綺麗な雌(左)でした。
 今回はこの日しかお休みを取れず、巣立たなければ写真も撮れないので、毎日巣立てしまわないだろうか、巣立ちが遅れないだろうかとやきもきしていましたが、まるでこのお休みに合わせてくれたかのような巣立ち。雛に合えて満足した私たちは、遅めのお昼に「なおすけ」さんの鴨ざるそば を頂き、早めに宿に入りました。夜中に走ってきた疲れと、夏の疲れがどっと出て、11時間も睡眠をとってしましました。

 翌朝は4時にすっきりと目覚め、暗い内に出かけました。私たちが昨日早めに帰った後に最後の雛が巣立ったようで す。薮の中で雛の声がすれど、昨日のように枝に止まることはなく、私は、昨日雛に出会えたお礼参りに、また奥の院へといきました。今日は土曜日。人気スポットは次から次へと人が上がってきます。ヒールの靴で、サンダルでと・・・。下りでヒール靴でフラフラして泣いている人も。主人はその間に親鳥とも会えたようです。私たちは鏡池へと向かいました。植物園から天命稲荷神社・鏡池への道は良く熊の出るところ。途中のぬかるみにはしっかりと熊の足形。
 どんぐりハウスで休み、前回お腹がいっぱいで食べられなかったローストビーフのそば粉ガレットを食べました。ガレットが大きくてボリュームがあるので、二人で1つで充分です。

 ゆっくりとして植物園へ戻ると、巣立ちを聞きつけて、まだはるばる遠くから次々と人が来ています。赤い鳥さんの力は凄いものです。私たちは今日も早々に引き上げ、「なおすけ」さんでまたお蕎麦を頂きました。こちらもパワースポット人気と、お店の人気で大にぎわい。でもどんなに忙しくても、スタッフみんなの笑顔は変わりません。

お蕎麦だけでなく、サービスで出される小鉢や、揚げたての蕎麦団子も嬉しい美味しさです。大きな夕顔をお土産に頂いて、「なおすけ」さんを後にしました。次は秋かな?
 この後は夕方まで、ひとけのない静かなところで鳥撮り。大アカゲラやゴジュウカラが楽しませてくれました。やっぱり人のいないところが良いですね。私はいつも主人に鳥撮りの時は目立たない服装で、静かにと言われていますが、ここへきていつも思うのは、鳥を待ちながら凄く大きな声でおしゃべりしている人の多いことです。良いのかなー?

Jun 15, 2010

旭岳 2日目

 旭岳ロープウエイは今日6月15日から朝6時が始発になります。それと同時に昨日まで往復1800円だった乗車料金が2800円にアップします。遅くに乗る人もみんなアップ料金。きっとシーズン料金と言うことですね。でも私たちはロープウエイ券付きの宿泊パックですから、今日のこの高いチケットは朝ホテルでいただけるのです。予約したときは今日から上がるなんて思わなかったので、何ともトクした気分。とてもよくしていただいたホテルには申し訳ない感じです。さて高いからとロープウエイを片道にして歩いて降りては来ようとは思わない方が良いですよ。まだ雪が多く、迷いやすく、その上よく熊が出るそうです。
 主人の撮り待ちの場所には今日は鳥撮りの人は誰もいません。でも8時をとっくに過ぎているので、次から次へと観光客の方が上がって来ては「何を撮っているんですか?」と聞きます。私は少し休んで、中岳の方へと少し歩いていたら電話が鳴ってギンザンマシコが出たとのこと。急いで戻りますが勿論もう姿はありません。しばらく私も待ちましたがもうでてきません。主人は満足はしていないようですが何回かシャッターを切ったようで、これで今回来た甲斐があったというもの。

            ギンザンマシコ(銀山猿子)スズメ目 アトリ科
日本では北海道の標高1600以上のハイマツ帯のみで繁殖する鳥です。氷河期の生き証人と言われるのは、氷河期に北方から北海道にやって来て、氷河期が終わって暖かくなったときに帰りそびれたものが、寒冷な高山帯に取り残されたと考えられるからです。

 私もホッとしてまた姿見の池の方へと向かいますが、状況と体調が良ければ山頂を目指すつもりで、食料、雨具、防寒着を持って出発。姿見の池に着くと、昨日よりは雲が多く、薄く霧がかかっているようですがまだ山頂がよく見えました。

監視員さんに出逢いお話を聞き、今日はまだお天気も持ちそうだとのこと。明日からは荒れるそうです。それで行ける所まで行ってみようとと山頂への道へ入りました。主人には携帯で一応山頂に向かうことを連絡。歩き始めて岩梅の群生を見つけ写真を撮っていると何か動くものが・・・あっ、エゾシマリスです。こちょこちょ動いて、穴を掘ったり周りを眺めたりしていますが、どんどん近づいて来ます。でも餌あげ禁止になっているので、人にこびることも慣れていることもないようです。脅かさないようにとジッと同じ姿勢でいて、疲れたのでちょっと体勢を替えたとたに逃げました。でも手にのりそうな所で可愛いしぐさを沢山見せてくれました。

           
 先を急ぎます。上からは次々人が下ってきますが、みなさん元気で降りてきますし、登山道も私が思っていた以上に歩きやすい道です。でも進むに連れて段々霧が出て来ました。それでもまだ主人のいる所が遙かに見えます。主人に電話して私が見えるか聞きますが、中々見つからないようです。でもその後見つかって写真で撮ったようです。

 私の前には2人の人が登っていきます。でも進むに連れて霧は濃くなるばかり。降りてきた方に聞くと、もう山頂は視界ゼロとのこと。それから少し歩いたのですが、この降りる方のいるときに私も下った方が良いと直ぐにUターンしました。昨日だったら一日中すっきりと晴れていたのに、まだ1人で山頂へ向かう気にならなかったのです。今思えば残念でしたが、これも登山は次回にしなさいということでしょう。
 この翌日16日には夕刻、天候・視界不良の中、旭岳山頂から下山中に迷った人から警察に救助要請。夜の8時半頃無事収容されたそうです。翌日から山は荒れたようです。ひとたび天候が変わると恐いです。
姿見の池でお昼を食べてゆっくりとお花を見ながら主人のいるところへ戻ります。
 昨日は1輪、2輪だったチングルマが一斉に咲き始めました。イワヒゲも見つけました。

 昨日やっと咲き始めた1輪のエゾコザクラを見つけたのに、今日はこんな姿。動物にでも踏まれたのでしょうか?
       
 麓では沢山咲いているショウジョウバカマも、ここでは雪の溶けた淵から咲き始め、まだ蕾から頭を出したばかり・・・「おはよう」と声を掛けたくなる姿。
           
 戻ってビックリ。朝は誰もいなかったのに、大砲のようなカメラがずらり。色々な所に散らばっていた人達が集まってきたようです。そして皆さん遠方からギンザンマシコの姿を求めてやって来ているようです。
 今日は3時頃には下山して札幌へと帰る予定です。昨日からジッと動かない主人に最後にもう少し上に行ってお花を見てきなさいとすすめます。それで少し出かけたのですが、その間にギンザンマシコが出なくて良かった、恨まれちゃいますからね。でもその間に綺麗なウスバキチョウと言う高山蝶がヒラヒラやって来たのです。私のカメラは主人が持っていったので撮れませんでした。
 思い出の蝶々貝を拾い、エゾフクロウ、オオアカゲラ、ギンザンマシコ、ノゴマ、エゾシマリス等々に出逢い、沢山の高山植物の目覚めの時に立ち会い、美味しいもの沢山頂き、とても充溢した旅でした。次回は是非クマゲラとナキウサギに出会いたいです。
長い旅日記にお付き合いありがとうございました。
旭岳で出会った可愛い動物たち

Jun 14, 2010

旭岳万世閣 ホテルディアバレーにて

 今日は旅館ではなくホテルです。駐車場に入ると直ぐにお出迎えに。外観は「本当にこのホテルだったかしら?」と思うのですが、中にはいると素晴らしいセンスの良いインテリアでした。国民宿舎だった建物をホテルが買い取って改装したそうなので納得!
すでに予約の時に早朝からロープウエイに乗って山に行くので朝食はとらない旨を伝えてありましたが、ここは朝食代も引かれないし、お弁当も作ってはもらえません。そのためか私たちが朝食をとらないことをとても残念そうでした。私も残念ですが、主人は朝食より、折角明日からは6時始発になるロープウエイに乗りたいでしょう。所が主人に「残念そうだったよ」と話すと、それなら早朝はクマゲラを探して、朝食後に山に入っても良いよとのこと。早速朝食もお願いしました。
  夕食前に1日の汗を流します。大きな浴槽からは透明な温泉がサラサラあふれ出て、大きな窓からはエゾリュウキンカの湿原と林、そしてその向こうに夕暮れの旭岳がくっきりと見えます。今日は女性は私ともう1人だけと言うことで、温泉も貸し切り。もう一度戻ってカメラに納めました。昨日の秘湯らしい温泉とは全く違った趣ですが、眺めは最高です。
 夕飯も本来はバイキングの所、今日は人数が少ないのでコース料理となり、バイキングは好きでなかったのでそれは良かったのですが、またまた食べ過ぎました。Deervalleyと言う名前が付くだけにか(?)最後のメインは鹿肉でした。とっても柔らかく癖もないお肉でしたが、残念なことに3分の1でギブアップでした。完食した主人は今日もお部屋に入るなりバタンキューでした。
 早朝はまた温泉に入り、いそいそとクマゲラ探しに出かけます。今日も朝から真っ青な空が広がっています。花たちが露を纏って輝いています。ホテルの周りではベニマシコが盛んに鳴いています。直ぐ脇からフキやエゾリュウキンカに埋め尽くされた湿原が白樺の林まで続いています。クマゲラが飛び出したところで待ち、当たり一周してき ますが残念ながら今日も振られました。7時30分からの朝食に戻って来ると、ホテルの庭でエゾジカのお出迎え。エゾリュウキンカの向こうで、とっても興味深げにこちらを見ています。ベニマシコもふきの葉の上で遊んでいます。
 湿原と林を見渡すダイニングで朝食を頂いていると、ドロヤナギの木にベニマシコが止まり、ドロヤナギの綿毛のような実を朝食としてバクバクと啄んでいます。お山に行くのは遅くなりましたが、朝からこんなに素晴らしい景色とお食事に満足です。この時期北海道で見るベニマシコは紅色を増し、まるでオオマシコのような色です。緑の中の赤い花のようです。

いよいよ旭岳

 今日まではロープウエイが8時始発、17時最終の運行です。まだ雪も残っているとのことだし、雪の上も大夫歩くようなので、防寒着、簡易アイゼン、スパッツも持ってロープウエイに乗って姿見駅まで行きました。朝曇っていた空もすっかり晴れてきて、旭岳もすっきりと姿を現しました。

 姿見駅から一歩出るとそこは一面の雪。観光で来た人達はそこで長靴を200円で借りて外へ出て行きます。私たちも一応登山靴に簡易アイゼンを付けましたが、気温が高くぐずぐずに溶けた雪には余り効果なく、滑ってとても歩きにくいです。まだ鏡池の氷も残っています。今回はカメラも三脚も重たくて大変ですが、あの鳥を撮るためならと・・・

 上に行くにつれて日当たりの良いところは雪が溶けていて、雪解けを待っていた高山植物が咲いています。今日は思っていたほど鳥撮りさんは少なく、大砲のようなカメラが並ぶシーンはありません。主人が選んだところにカメラを設置し、じっくりと待っています。でも鳥の気配すら少なく、私は付近のお花を撮っていました。似たようなお花が色々咲いています。

    コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜)             エゾノツガザクラ(蝦夷栂桜)

   コメバツガザクラ(米葉栂桜)              ミネズオウ(峰蘇芳)
コケモモかと思いましたがコケモモは釣り鐘型、    蘇芳(スオウ)は、イチイのこと。
  コメバツガザクラはつぼ型で、葉は米型        葉がイチイに似ている。


                  キバナシャクナゲ(黄花石楠花)
 当たり一面を覆っているのはキバナシャクナゲ。通りかかった観察員の方のお話しだと、これが綺麗なのはせいぜい3日だとのこと。黄花石楠花が満開で旭岳がこれほどクリアーに見える日はそれほど無く、とても珍しいと聞き嬉しくなりました。
 今回はお花も撮りたいけれど、山も、そしてあわよくば近くに来た鳥さんも撮りたいとレンズはNIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VRを着けて来ました。だからお花はちょっと撮りにくいけれど、きっとこれから望遠が役立つでしょう。
 段々飽きてきた私は1人もっと上の方を回ってくる事に。そこに広がる景色の何と素晴らしいこと。旭岳の勇姿に雪田、そしてキバナシャクナゲのお花畑、ミネズオウのピンクの絨毯。

    キバナシャクナゲのお花畑            ミネズオウと十勝岳連峰
       
メアカンキンバイ (雌阿寒金梅) と旭岳       姿見の池ですがまだこれしか映りません。
 朝からどんどん気温が上がり、雪も急速に溶けています。ジッとしていられない私はこの日に3回も御池巡りをしたのですが、その度に景色が代わり、雪の溶けた後にチングルマが咲き出したり、エゾコザクラ、ショウジョウバカマと・・・この日を待っていたかのように目覚めて来るのです。
 そして3回目にはノゴマが直ぐ近くのハイマツから出てきて、長いこと鳴いてくれました。やっぱりこのレンズで良かった!!

                               バックは十勝岳連峰です。
 主人は私がどんなに上の方が景色やお花が綺麗か話しても、決して狙った場所を1日動きませんでした。私が歩いている間、ノゴマを撮ったり、足元に出てきたシマリスの可愛い写真を撮っていました。でもここからも360度の景色で、鳥撮りさんは後1人だけしかいず、爽やかに晴れた一日を静かにすごせたのだから良いのかも知れません。結局今日は目的の鳥さんには出会えず下山することに。
旭岳 擂り鉢池〜姿見の池付近のアルバム 1 をどうぞ