明らかに親が育児放棄しているときや怪我をして飛べない状況時以外はヒナを拾わないでください
ヒナだけでよちよち歩いても、それは一人立ちの訓練中だったりで、必ずどこかで親鳥が見守っています。


観察者 : 市川 奈々   期間 : 1997年8月5日〜8月23日

動機 親からすてられ(?)、なんども巣らおとされたツバメの赤ちゃんを見つけたから

目的 元気に育て、巣立たせること

名前 ピーちゃん(小さめ)・フーちゃん(大きめ) 雄雌分からない。

1997・08.05(水)
 今日私はひとみちゃんとあすかちゃんと遊んでいました。するとツバメの赤ちゃんが巣から落ちていました。それを私の家でかうことにしました。まだ落ちていないかみに行くともう一羽落ちていました。それも飼うことにしました。その日はひとみちゃんの家に泊まったので、ツバメはひとみちゃんの家でめんどうを見ました。

おさしみ5切れ(くだいてあげた)・牛乳


                                まだ元気がありません。
 電話で飼ってもいいかと聞いてきたときに状況を聞いてみると、落ちたヒナを、お友達の家の人がなんど巣に返しても、親鳥がそのヒナを外に出してしまうとのこと。独り立ちできるようになったときには必ず放してあげることを約束して飼うことを許可をしました。 母記


1997.08.07(木)
 今日は昨日よりもっと元気になって、とてもうれしかったです。ピーピーと鳴いて、私がのぞくと、えさをねだりました。目がとてもかわいいです。今日の夜、夜なのでトンボがとれなくて、ピーちゃんとフーちゃんは「お腹がすいたよー」とピーピー鳴いてなかなかねてくれませんでした。わたしはとても困ってしまいました。そして、ティッシュをかぶせて暗くすると少ししずかになりました。前からかっていたハムスターはとてもめいわくそうでした。でも明日はお母さんがたのんでくれたミルウォームという小さな虫がつくのであんしんです。

トンボ12匹 おさしみ 水3バイ
 ツバメの巣を観察していたとき、母ツバメがトンボをあげていたといって奈々は一日中トンボを追いかけて,ツバメにトンボを与えていました。雛は体は小さくとも嘴はとても大きくて、トンボを丸ごと食べてしまいます。でも奈々のいないときに一日中トンボを追いかけるなんて,そんなこと私にはできません。つばめのひなを飼ってもいいものか、どう育てて放せばいいのか山梨県鳥獣センター (甲府市和田町字村の内3004-1 055-252-9161)の近藤先生に電話をしてみました。すると先生は「生きた餌を与えないとビタミン不足になること・ミルウォームという生き餌がいいこと・どこで買えるかということ」を優しく親切に教えてくださいました。また先生はご自分の子の世話をわが家に頼んでいるかのように、「よろしくお願いします。」といわれました。ミルウォームはこの近くでは手に入らないので10パックを早速宅配便で送ってもらうように注文しました。 母記

1997.08.08(金)
今まではっぽうスチロールの箱の中でじっとしていたのに、羽をバタバタさせ飛ぶれん習を始めました。また今日ミルウォームがとどいたのでわりばしであげるとよく食べたので、私はビックリしてしまいました。その虫は小さなミミズみたいで私はとても気持ちわるかったです。でもいっぱいたべて、はやく大きくなってほしいです。

ミルウォーム 131匹

                                  顔中くちばしみたい。
 昨日近藤先生にお聞きしたところ、餌の量は欲しがるだけとのことでした。本当にお腹がいっぱいになるまで大きな口を開けていますが、いっぱいになるといくら嘴に餌を持っていってもピッタリと閉じて開けません。そしてお腹がすくとまたピーピー鳴き始めます。でもこんなに沢山食べるのですから親鳥も大変です。これでは10パックもすぐなくなりそうです。 母記


1997.08.09(土)
 今日、ピーちゃんとフーちゃんが飛ぶれん習をたくさんしていました。とくにフーちゃんはバタバタとれん習していました。ピーちゃんが少しできていないので、もっとじょうずになってほしいです。そして今日もピーピー鳴いてえさをねだっていました。

トンボ12匹 ミルウォーム402匹
 食欲旺盛で奈々、おばあちゃん、お父さん、奈々、私と家族総出で一日中餌やりです。だいぶ産毛から羽らしきものへと換わってきています。 母記


1997.08.10(日)
 今日はピーちゃんとフーちゃんを外に出してあげました。そして飛ぶれん習をさせました。フーちゃんはだんだんじょうずになりましたが、ピーちゃんはまだまだです。少ししんぱいです。はやく巣立たないと寒くなってしまうので、はやく巣立たせなくてはいけないそうです。

 トンボ6匹 ミルウォーム108匹  

 外でお食事中


1997.08.11(月)
 今日フーちゃんがはこのふちにのれるようになりました。私がお手伝いでほかのところへ行って、部屋にもどってきてのぞくと、フーちゃんが部屋の中をちょこちょこと歩きまわっていました。私が「フーちゃん」とよぶと私の方へチョコチョコとやってきました。とてもかわいかったです。もう少し大きな箱にしないとへやがふんだらけになってしまいます。

ミルウォーム369匹


               いつのまにかはこのふちに乗れるようになりました。


1997.08.12(火)
今日、ピーーちゃんが箱のふちまで飛びあがれるようになりました。とてもうれしかったです。そしてピーちゃんとフーちゃんははりきってしまい、わたしがふちからおろしても、またすぐに飛び上がってきます。ピ−ちゃん達はふちのうえでとぶれん習をして、はねをバタバタさせとても元気になりました。

ミルウォーム110匹、



                  はこのふちにのって飛ぶれん習をしています。


1997.08.13(水)
もうはこが小さくなってしまったので、今日ははこをもう少し大きいのにしてあげました。フーちゃんはそのはこに入れてあげると、出ようとして、バタバタしていました。私はこのはこの中にハムスターが遊ぶ小さなタルを入れてあげました。それから小さなからばこも入れてあげました。

 ミルウォーム150匹




 このたるに飛びのってからだんボールのふちに飛んで外の出ます。


1997.08.14(木)
今日、フーちゃんとピーちゃんが中に入れてある小さなはこから大きな箱のふちまで登れるようになりました。。フーちゃんの方が最初に飛びのりました。そしてフーちゃんはふちからとびおりれるようにもなりました。どんどんいろいろなことをおぼえて、いろいろなことをするようになりました。

ミルウォーム153匹


1997.08.15(金)
 今日、お母さんがちょうじゅうセンターに聞いてくれて、飛ばすにはツバメを手にだいて、手をはなしてあげるといいということだったので、私はやってみました。すると本当に飛びました。このような練習をして、かんぜんに飛べるようになったら、巣立ちしてもだいじょうぶだそうです。まだピーちゃんとフーちゃんは3mくらいしか飛べないのでまだまだです。前は、はこのふちから飛びおりるだけだったのに、ちゃんと飛べるようになりました。

ミルウォーム167匹


                              羽もりっぱになりました。


1997.08.16(土)
 今日もまた飛ぶれん習をさせました。今日はきのうよりたくさんのきょうりを飛ぶ事ができました。一日一日いろいろなことができるようになって、とても楽しみです。あとエサをあげると、うとうとねてしまってとてもかわいいです。

ミルウォーム156匹
体重 フーちゃん16g ピーちゃん15g


1997.08.17(日)
 だんだんうぶげが少なくなってきました。あと私が気がついたことは、フンをする前やした後へんなポーズをとります。なんでそんなポーズをとるのかわかりませんでした。それから、フンをする場所は、はこのふちまできて下の新聞紙に落とします。(はこの外側)

ミルウォーム136匹


1997.08.18(月)
 今日新聞紙などをとりかえてあげました。でもすぐフンをしてしまいよごれてしまいました。水をカップに入れて飲ませるとへんな顔をしながら飲みました。そして二人(2羽)でかわりばんこに飲んでいました。気づいたことですがミルウォームを1匹だけおいても取りあいはしない事です。とても仲良しです。

ミルウォーム155匹


1997.08.19(火)
 もう、かんぜんにうぶげがぬけました。そしてフーちゃんの方はお腹の方に白いフカフカした毛が生えてきました。そしてだんだん大人のはねがはえてきて、はばたくと風がきます。あと飛ぶれん習をしていると、まどにぶつかってしまいました。

ミルウォーム179匹




                       おなかがいっぱいで気持ちよくねています。


1997.08.20(水)
 今日私がエサを新聞紙の上においてあげると、自分からつかまえて食べるようになりました。それからピーちゃんもだんだん大きくなって、ピーちゃんかフーちゃんか見分けがむずかしくなってきました。私やお母さん達は足の色で見分けました。

ミルウォーム176匹


1997.08.21(木)
 今日、飛ぶれん習をしていると、まどの所におりてまどの外をながめていました。それもいつもならすぐに飛び回るのに、30分くらいずっとまどの外をのぞいていました。後、カモのおき物を見せるとそのカモをつっついていました。そして夜になるととなりにいるハムスターのことをじっとながめていました。そしてハムスターのかごの上に飛びのっていました。

ミルウォーム199匹
早く外を飛びたいと思ってながめているのかな? 外から表情をとってみました。


1997.08.22(金)
 わたしが見ていると、虫が家の中に入ってきて、フーちゃんとピーちゃんのまわりを飛んでいました。するとフーちゃんとピーちゃんはその虫を首をぐるぐるうごかしながらおっていました。でもまだ飛んでいる虫はつかまえられないので、ただ下で見ているだけでした。
はやくつかまえられるようになってほしいです。

ミルウォーム205匹


1997.08.23(土)
 今日の朝、はこのふたをとってあげると、いきおいよくすぐにはこのふちにのぼってきました。そしてはねをバタバタと力強くはばたかせました。それから昼間にはとってきたトンボをあげてみるとピーちゃんの方は食べたのに、フーちゃんの方はトンボをこわがってしまって食べてくれません。でもしばらくするとくわえて食べはじめましたがつっかかってしまって口から出してしまいました。そこでシオカラトンボをとってきて食べさせました。

 
ミルウォーム149匹
 トンボ6匹


                            もうすっかり大人のはねです。
 まだ来たばかりのヒナの時でさえ食べていたトンボですが、このところずっとミルウォームばかり与えていたので食べられなくなってしまったのですね。いつまでも離乳食のようなミルウォームでなく、巣立たせるためにはトンボや大きな虫も食べさせなくては・・・・・。でも奈々の夏休みももう終わりです。


その後

 奈々の夏休みも終わり、ここまでの観察日記は自由研究として学校に提出しました。この後もツバメたちは、奈々が捕ってくるトンボとミルウォームで育て、家の中でできるだけ飛ぶ練習をさせました。しかしピーちゃんの方はいつまでも上手にならず、たびたび墜落していました。その為巣立たせるのをためらっていたのですが、気がつくと、秋の早い小淵沢駅周辺のツバメたちは既にほとんどが南の国へと旅立っていました。仲間がいなくなっては南の国へ帰れなくなります。そこで9月中旬に家族みんなで甲府の鳥獣センターに連れて行き、近藤先生に発育状況を見ていただき、甲府で放す事にしました。トンボなどの生きたエサを与えていたので、発育状態は非常にいいと褒めていただきました。鳥獣センターは千代田湖に近い山の中にあるので、周りは林に囲まれています。こんなに可愛くて放し難かったのですが、奈々は涙ぐみながら手のひらに1羽をのせました。みんなの見守る中、フーちゃんが元気に高い樹の上の飛んでいきました。次は飛ぶのが苦手なピーちゃんです。近藤先生は「手のひらから自分で飛び立てばだいじょうぶ」とおっしゃいました。でもなかなか飛び立とうとしません。やがて、奈々がじっと手のひらにのせていると、ついに意を決したように飛び立ちました。でも、でも、あーーー、みんなが見ている前で林の中に墜落してしまいました。でも、もう探してあげることはできません。どうかフーちゃんに助けられ、2羽で仲良く仲間のいるところへ行ってほしいとみんなで祈りました。甲府は暖かいのでツバメがまだたくさんいました。その仲間に混じって、きっと元気に南の国へと行ってくれたことと信じています。来年は生まれた小淵沢に帰ってくるのでしょうか?それとも放した甲府に帰ってくるのでしょうか?来年の夏、ツバメを見かけたら「フーちゃーーん、ピーちゃーーん」とよんでみましょう。



まるで置物のように窓辺に留まって外を見ていました。


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