八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : 旭岳万世閣 ホテルディアバレーにて

Jun 14, 2010

旭岳万世閣 ホテルディアバレーにて

 今日は旅館ではなくホテルです。駐車場に入ると直ぐにお出迎えに。外観は「本当にこのホテルだったかしら?」と思うのですが、中にはいると素晴らしいセンスの良いインテリアでした。国民宿舎だった建物をホテルが買い取って改装したそうなので納得!
すでに予約の時に早朝からロープウエイに乗って山に行くので朝食はとらない旨を伝えてありましたが、ここは朝食代も引かれないし、お弁当も作ってはもらえません。そのためか私たちが朝食をとらないことをとても残念そうでした。私も残念ですが、主人は朝食より、折角明日からは6時始発になるロープウエイに乗りたいでしょう。所が主人に「残念そうだったよ」と話すと、それなら早朝はクマゲラを探して、朝食後に山に入っても良いよとのこと。早速朝食もお願いしました。
  夕食前に1日の汗を流します。大きな浴槽からは透明な温泉がサラサラあふれ出て、大きな窓からはエゾリュウキンカの湿原と林、そしてその向こうに夕暮れの旭岳がくっきりと見えます。今日は女性は私ともう1人だけと言うことで、温泉も貸し切り。もう一度戻ってカメラに納めました。昨日の秘湯らしい温泉とは全く違った趣ですが、眺めは最高です。
 夕飯も本来はバイキングの所、今日は人数が少ないのでコース料理となり、バイキングは好きでなかったのでそれは良かったのですが、またまた食べ過ぎました。Deervalleyと言う名前が付くだけにか(?)最後のメインは鹿肉でした。とっても柔らかく癖もないお肉でしたが、残念なことに3分の1でギブアップでした。完食した主人は今日もお部屋に入るなりバタンキューでした。
 早朝はまた温泉に入り、いそいそとクマゲラ探しに出かけます。今日も朝から真っ青な空が広がっています。花たちが露を纏って輝いています。ホテルの周りではベニマシコが盛んに鳴いています。直ぐ脇からフキやエゾリュウキンカに埋め尽くされた湿原が白樺の林まで続いています。クマゲラが飛び出したところで待ち、当たり一周してき ますが残念ながら今日も振られました。7時30分からの朝食に戻って来ると、ホテルの庭でエゾジカのお出迎え。エゾリュウキンカの向こうで、とっても興味深げにこちらを見ています。ベニマシコもふきの葉の上で遊んでいます。
 湿原と林を見渡すダイニングで朝食を頂いていると、ドロヤナギの木にベニマシコが止まり、ドロヤナギの綿毛のような実を朝食としてバクバクと啄んでいます。お山に行くのは遅くなりましたが、朝からこんなに素晴らしい景色とお食事に満足です。この時期北海道で見るベニマシコは紅色を増し、まるでオオマシコのような色です。緑の中の赤い花のようです。