八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : 旅行

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Oct 14, 2010

串揚げ

 大阪最後の夜は、仕事を終えた娘と串揚げを食べに行きました。娘が時々来るお店のようです。我が家でも愛用しているステンレスバットの中におソースがたっぷりと入っています。
これが2度漬け禁止のおソースですよね。いつも思うのですが、どうして醤油差しに入れて、掛けて食べなののかな?半熟卵の串揚げ、とろーりと黄味が流れ出てきて美味しかったです。ここでも気づいたら随分沢山頂いたのですが、後がさっぱりとした串揚げでした。
 21時20分発の夜行バスに乗って八ヶ岳へと帰ります。ちょっと八ヶ岳が恋しいけれど、もっと娘といたい気持ちが勝かな。

Oct 13, 2010

神戸へ

 今日は午後から神戸へ。私はずっと昔の神戸しか知らないし主人は初めての神戸。降り立った三宮も綺麗な町になっていました。まずは腹ごしらえにインド人のお店でカレーを。ナンとタンドリーチキンはタンドリー窯で焼かれて美味しいかったですが、ナンが食べ放題でもお腹が膨れナンのお代わりまで行きませんでした。デザートもサービスでしたが、こちらもパスして出ようとしたら、ナンを焼いてお土産に持たせてくれました。
       
  お店を出て、トアロードを山の手に向かってブッティックや雑貨屋さんを見ながら歩きました。ここは娘が大学時代に町づくりの研究をしたところだそうです。途中で回教モスクにも寄りました。このあたりで疲れてきたのでタクシーに乗り一番高い異人館までいってもらいました。うろこ館やうろこ美術館に入りましたが、高台から神戸の町が、海が一望できました。ここでもパワースポット流行(?)で、うろこ館の椅子に座って願い事を唱えるとか、庭にあるルネッサンス後期の彫刻家ピエトロタッカによって製作されたイノシシ(レプリカ)の鼻を触ると幸運が来るとか。でも私はうろこ館の中のマイセンや、ロイヤルコペンハーゲンの食器の方に目がいきました。今日は建物もうろこなら、空もも鱗雲です。


 ここから風見鶏館に下り、北野通りを下る頃には夜のとばりが降りはじめ、灯りがまた町の雰囲気を変えていきました。


 お夕飯は何しようかと思いながらタクシーで神戸ウォーターフロント・モザイクへ。横浜でいえば 赤レンガのようなところでしょうか。対岸の桟橋には18時30分に入港したばかりの客船『ぱしふぃっくびいなす』が泊まっています。お夕飯にしたいレストランも見つからないままポートタワーまで歩き、折角だからとポートタワーに登り、しばし夜景を楽しみました。やっと少しお腹も空いてきて、タクシーで三宮に戻ることに。良く観光案内をするらしい運転手さんだったので、神戸らしい美味しいレストランを聞くと、やはり三田牛だろとのこと。ご自分も何回か行ったり、お客様にも喜ばれるお店に案内してくれることに。そのお店は神戸Aー1でした。入り口はシンプルにしゃれているのですが、扉を開けると古い洋食屋さん風で、おしゃれな感じも高級感もありません。(ごめんなさい)思わず「ここで良い?」って振り返って主人に聞いてしましまった ほど。中に入ってからも、数あるステーキ屋さんの中で、本当にここで良かったのかな・・・と思っていましたが、まず出てきたサラダのドレッシングの美味しいさに感動。それを頂きながら、まさに炎に包まれながら焼かれているステーキに期待が膨らみました。やがてエプロンをして待つと、 モウモウと湯気と煙を上げた鉄板が運ばれてきました。オニオンとこんがりポテトに隠れるように170gの厚いヒレ肉がお箸でいただけるようになっています。外はこんがり、中はまだ冷たさが残るくらいですが、口に入れた途端すーっと溶けるようで、3人とも思わず「美味しいー!!」と声にならないほど。

お肉の下のニンニクも嫌なニンニク臭がなく、食後もニンニクの匂いが残りません。ここには何故かテーブルに「エビオス」が置いてあるのですが、ここのヒレ肉なら胃もたれもしないはずです。よほど沢山食べる人がいるのでしょうか。
 今回はレストランの下調べもせず、ぶらっと来てしまった神戸ですが、いいお店に出会えて良かったです。

Oct 12, 2010

住吉大社

 昨夜の夜行バスで大阪に着きました。1年半ぶりの大阪です。
今日は夕方に住吉大社に行ってみました。あびこからは2回くらい乗り換えしないと行けないようなので、タクシーで行くことに。
何故住吉大社か・・・それは戸隠奥社で引いた大吉のおみくじに「住吉神を信ぜよ」と書いてあったのです。戸隠神社で引いて住吉大社を信ぜよとは可笑しいですね。でもこうして大阪に来たのなら、良いと言われることはしなくちゃ。(笑)
 住吉大社は思っていた以上に立派な神社でした。真っ青な空に朱色が映えています。大きな太鼓橋を渡り、第四本宮から第一本宮までを順に参拝。とても清々しい気持ちになりました。

 表通りに出ると路面電車が走っていました。なんだか横浜の市電を思い出して懐かしくなり ました。
           

Sep 24, 2010

安曇野紀行

 パットしないお天気ながら、雨は降りそうにないので、安曇野へ行ってきました着いたのがお昼だったので、早速昼食。本で調べた『あづみ野ごはん 風ゆら』さんへ。窓辺からは犀川とアルプスの山々を眺めることができますが、今日はその窓辺の席に着くことができました。身体に優しい野ごはんですが、お肉や海老、鮭もたっぷりで、特に鮭の甘酢あんかけが抜群でした。でも、悲しいかな美味しくても、娘と私は量が多すぎて完食できずごめんなさい。
 次は大王わさび農場へ。主人はここでクリアボートを娘に乗せたかったようです。わさび田の清んだ湧水群をゴムボートで水上散歩するものです。私はスリルもないし・・・と乗り気でなかったのですが、乗ってみると本当に清んだ水の中には多数の水草が青々と揺らぎ、その間を魚が泳ぎ、気持ちよく心癒される体験でした。川を上るときはみんなでオールで漕いだり、いつもは河辺から見ていた三連水車も川の上から見るとまた景色が違い、ガイドさんの説明を聞きながらの楽しい20分でした。


「月夜のカヌー」のブックレットになっている木     映画撮影用に作った三連水車

遠近感が良い出るように水車の大きさを変えてある。

 このあとは穂高神社に行き、次にジャン・ジャンセン美術館でジャン・ジャンセンの世界に浸り、ガラス工房により安曇野を後にしました。

Aug 30, 2010

休暇

  40日ぶりにお休みを頂き、1泊旅行に出かけてきました。行き先は私の好きなパワースポットで、主人はもっともっと好きなところ。
 今回も私は運動不足を解消するかのように歩き、朝一番にパワースポット・奥の院にお参りして、家族の健康と鳥さん出会えましょうに(これは主人の為に)とお祈りしました。
この時期はオオバセンキュウのレースのような花がとても綺麗で、ヤブデマリの赤い実との取り合わせがとても素敵です。足元にはツリフネソウ、黄ツリフネソウ、キンミズヒキ、野菊が咲いていました。流れの近くに、真っ白なはじめて見るお花を発見。これはオオシラヒゲソウ(大白髭草)と言う名前でした。花びらの縁が糸状になっているので「白髭」というのかも知れませんが、もっと繊細で素敵な名前を付けて欲しかったナーと思います。

 ユキノシタ科 ウメバチソウ属 シラシゲソウ  山地の湿った場所に生えるそうです。
湿原に伸びやかに咲くタチアザミには、もう、ちょっと疲れた蝶達が群れて蜜を吸っています。

 こんなお花たちと出逢いながらお参りをして、主人と合流して私も鳥見をしました。 厳しい規制の中で育った雛が昨日1羽、そして今日1羽巣立ったようです。その巣立った雛に直ぐに出会えました。やはりお参りが今回も効いたようです。枝の上でジッと親を待っています。雛にはアカショウビンの特徴的な赤い嘴がありません。途中からあんなに晴れていたのに、土砂降りの雨。それでも動かずジッとそこで待っています。「そこで待っていなさい」と言われているのでしょうか。やがて親鳥が現れましたが、この雛には餌を与えませんでした。
今年は雄だけで育て上げたようで、雌の姿はありません。1羽で抱卵し、今は巣立った雛やまだ巣穴にいるだろう雛に餌を運んでいるのでしょう。表彰して上げたいくらいの立派な雄です。
主人の憶測では、雌が少ないので、雌は他の雄の子も産んで、他で子育てしてるかも・・・とか。
7月にまだペアーを組んだばかりで、巣穴も決まっていないときに私たちはこの子の親のペアー(写真左)にあっています。そういえば若そうで、綺麗な雌(左)でした。
 今回はこの日しかお休みを取れず、巣立たなければ写真も撮れないので、毎日巣立てしまわないだろうか、巣立ちが遅れないだろうかとやきもきしていましたが、まるでこのお休みに合わせてくれたかのような巣立ち。雛に合えて満足した私たちは、遅めのお昼に「なおすけ」さんの鴨ざるそば を頂き、早めに宿に入りました。夜中に走ってきた疲れと、夏の疲れがどっと出て、11時間も睡眠をとってしましました。

 翌朝は4時にすっきりと目覚め、暗い内に出かけました。私たちが昨日早めに帰った後に最後の雛が巣立ったようで す。薮の中で雛の声がすれど、昨日のように枝に止まることはなく、私は、昨日雛に出会えたお礼参りに、また奥の院へといきました。今日は土曜日。人気スポットは次から次へと人が上がってきます。ヒールの靴で、サンダルでと・・・。下りでヒール靴でフラフラして泣いている人も。主人はその間に親鳥とも会えたようです。私たちは鏡池へと向かいました。植物園から天命稲荷神社・鏡池への道は良く熊の出るところ。途中のぬかるみにはしっかりと熊の足形。
 どんぐりハウスで休み、前回お腹がいっぱいで食べられなかったローストビーフのそば粉ガレットを食べました。ガレットが大きくてボリュームがあるので、二人で1つで充分です。

 ゆっくりとして植物園へ戻ると、巣立ちを聞きつけて、まだはるばる遠くから次々と人が来ています。赤い鳥さんの力は凄いものです。私たちは今日も早々に引き上げ、「なおすけ」さんでまたお蕎麦を頂きました。こちらもパワースポット人気と、お店の人気で大にぎわい。でもどんなに忙しくても、スタッフみんなの笑顔は変わりません。

お蕎麦だけでなく、サービスで出される小鉢や、揚げたての蕎麦団子も嬉しい美味しさです。大きな夕顔をお土産に頂いて、「なおすけ」さんを後にしました。次は秋かな?
 この後は夕方まで、ひとけのない静かなところで鳥撮り。大アカゲラやゴジュウカラが楽しませてくれました。やっぱり人のいないところが良いですね。私はいつも主人に鳥撮りの時は目立たない服装で、静かにと言われていますが、ここへきていつも思うのは、鳥を待ちながら凄く大きな声でおしゃべりしている人の多いことです。良いのかなー?

Jul 14, 2010

バス旅行

 「バス旅行」って言う響きが好きです。「バス旅行」と聞くだけで、心が躍るような楽しみが湧いてきますね。
今日は諏訪中央病院・グリーンボランティアのバス研修旅行です。軽井沢町植物園と軽井沢レイクガーデンを見学してきました。植物園では、園内の植物についてのガイドもしていただき、いつも目にしている植物も、名前や性質など色々教えていただきました。朝から降っていた雨も、見学時には傘もいらない状態で、40人近くも参加し、楽しい親睦もでき、役員さんが頭を悩ませ選んでいただいた、村民食堂のランチも美味しく、有意義な研修旅行でした。
             

Jul 08, 2010

プチ遠征2日目

 昨夜の雨は上がり、朝から快晴です。4時15分に宿を出て、昨日の場所に陣取り待ちますが、一向に来る気配無し。それでまた1人奥社参りをするつもりで随神門の方へと向かいました。所が私の後に歩いて来た方が、今そこで熊に横切られたと言われたので、ビックリ。少し私が遅かったら鉢合わせだったかも。
それで上には行かずに、こちらにいた人達が戻るときに私も戻り、主人の下へ。そういえば昨日も別の木道で熊に出会ったと聞いたばかり。レアな情報に少々ビビりました。そして赤い鳥さんですが、一向に来る気配無し。ハイキングの人達も増えて来たので、もう熊さんも出ないだろうと、時折私も偵察と称して出歩きましたが、鳴き声さえ聞こえません。
  お昼は昨日お休みだった「奥社前食堂 なおすけ」さんへ新築のお祝いに。素敵な外を見渡すカウンター席もできて、そこで美味しい『鴨ざるそば』をお腹いっぱいいただきました。大盛りをぺろりと頂いちゃいました。いつも笑顔で迎えてくれる若女将さんとお店の方々。「お帰りなさい」が心地良いですね。鳥撮りに行ったら是非「奥社前食堂 おおすけ」で戸隠そばを味わってくださいね。


     2階席もできました。              蕎麦打ちも見学できます。
  さて午後も鳥撮りの皆さんはしつっこくそこで粘っていますが、私は1人天命稲荷を抜けて鏡池まで行くことに。こちら方面は余り歩く人がいなくて、「親子連れの熊が出没」との看板も出ており、歌など歌いながら歩いていきました。鏡池は昨日の大雨の影響でしょうか濁っていて、以前のように綺麗ではありませんでした。でも喉も渇いたので、ドングリハウスでアイスコーヒーを頂いていくことに。蕎麦のガレットも美味しそうでしたが、もうお蕎麦でお腹は一杯で入りそうになく、諦めました。テラスで戸隠山を眺めながらのcoffee break。 最高のひとときです。これも昨日赤い鳥さんをしっかりと見てしまった余裕かな。長閑な時間を過ごし、また気を引き締めて熊の生息域を通って主人の下へと帰ります。途中以前の餌場などで様子を見て帰ると、そこで今しがた声を聞いたという人に会いました。それでしばらくそこにいましたが、もう鳴き声もなく、餌場に来る気配もしません。諦めて歩き始めると、今朝から看板の塗り替えをしているご夫婦(?)のペンキ屋さんが「奥さん、2時20分に5,6回鳴いたよ」といきなり声を掛けてくれました。双眼鏡をぶる下げて歩く私の顔には「赤い鳥の情報教えてください」って書いてあったのでしょうか。(笑)この方達のお話しでも、今年はほとんど声を聞かない、もう遅すぎると気を揉んでいるようです。ご親切にありがとうございました。
 鳥撮りさん達の粘り強さには脱帽です。まだほとんどの方が残っています。私たちは夕方早めに撤収して家路に着きました。今年のペアーは雌が気むずかしくて、巣穴がなかなか気に入らないようです。昨日の穴もきっと堀りすすでいる内に、不都合なことがあったのか、お気に召さない点があったのかも知れません。でも、もうソロソロ決めないと、間に合いませんよ。
私としては匠の仕事のbefore afterが見届けられなくて残念でした。

Jul 07, 2010

プチ遠征

 毎年恒例になっているプチ遠征。今年は新しくなったお蕎麦屋さんも楽しみです。
昨夜24時頃家を出て、車の中で一眠りして5時頃から活動開始です。来る途中は、結構激しく降っていた雨も上がり、段々晴れてい来る気配です。気温もそれほど低くなく助かります。
早朝の湿原は、しっとりと雨を含んだ空気と緑で草の香りに満ちています。昨年より時期が遅いせいか、初夏の花は終わり、草丈も伸び、風景がいつもと違います。主人と湿原を一回り。今年は鳥撮りさんが少なくて、それにもビックリです。少ないのは目撃情報が少なく、中々目的の赤い鳥が撮れないからで、それを承知で期待せず出てきたものの、少々ガッカリです。
湿原を一周しても一度もあの綺麗な声を聞きません。声ぐらいは早朝に聞けると思ったのに、益々期待薄になってきました。
 主人は鳥待ちに入りましたので、私は1人奥の院参りに出かけました。最近ここはパワースポットと言われて賑わっているようですが、この時間はまだ人がいません。樹齢約400年の杉木立に朝日が差し、大きく葉を広げた矢車草やその白い花、杉の葉の雫がダイヤモンドのように光り始めました。気持ちの引き締まる良い朝です。

 寝不足なので、石段もある急坂はちょっときつかったのですが九頭竜社、奥社が目の前に見えてきました。その後には数百mの崖があり、戸隠山が聳えています。

  戸隠信仰の原態を伝える九頭龍社             奥の院 

1904mの険しい岩山である戸隠山は「天の岩戸」が飛来し、現在の姿になったといわれる       
 九頭龍社と奥の院を丁寧に参拝。勿論赤い鳥さんに出会えるようにお祈りしました。そして暖かな陽を浴びながら持ってきたおにぎりを頬張っていると、主人から電話。「今鳴いたよ。声を追っているから」と。えー今お願いしたばかりなのに・・・そんなことあり?私のいるところと、主人が今いるとところは端と端ですし、私は奥社の天辺ですから間に合うわけもありませんが、一応急いで下ることに。途中でまた電話。「今見つけた。」足が一層速まります。急坂を走り、滑る木道を慎重に早歩きしながら湿原を通り抜け、主人の下にたどり着いたときはすでに40分位たっていたのでしょうか。丁度ペアーがある巣穴を見つけ落ち着いたところで、主人も写真を撮り始めたばかりのようです。撮影しているのは主人と若い人の二人だけ。私はその間に座って双眼鏡で楽しんでいましたが、そうだ一応私のカメラでも撮って置こうと撮り始めました。道よりかなり奥ですが、見通しがよく、今まさに古い穴を見つけ新居としてリフォームをはじめたばかりです。匠の仕事をそっと静かに観ていました。♂と♀が交代で巣穴を広げているようです。でもうすっぽりと入れる大きさで、中でUターンして出てきます。見あきてしまうほど見てしまうなんて贅沢ですね。
2時間ほど一生懸命掘り続けたでしょうか、やがて雄が先にそこを離れ、雌がついていきました。きっと餌場にお昼を食べに行って、戻ってくるだろうと思ったのですが、1時間しても2時間しても戻ってきません。疲れてお昼寝かな?とか色々想像して待ちましたが、とうとうその日はそこには戻らず、夕方どこかへ帰る姿を主人が見たのが最後でした。鳥撮りさんも少なく、静かで良い鳥撮りが、贅沢な鳥撮りができました。
 やがて雷がなり始めたので宿へ引き上げましたが、お部屋に落ち着いた途端激しい雷雨と風。あー良かった!!
今日のアカショウビンとの出逢いは、七夕の日のサプライズです。


Jun 15, 2010

旭岳 2日目

 旭岳ロープウエイは今日6月15日から朝6時が始発になります。それと同時に昨日まで往復1800円だった乗車料金が2800円にアップします。遅くに乗る人もみんなアップ料金。きっとシーズン料金と言うことですね。でも私たちはロープウエイ券付きの宿泊パックですから、今日のこの高いチケットは朝ホテルでいただけるのです。予約したときは今日から上がるなんて思わなかったので、何ともトクした気分。とてもよくしていただいたホテルには申し訳ない感じです。さて高いからとロープウエイを片道にして歩いて降りては来ようとは思わない方が良いですよ。まだ雪が多く、迷いやすく、その上よく熊が出るそうです。
 主人の撮り待ちの場所には今日は鳥撮りの人は誰もいません。でも8時をとっくに過ぎているので、次から次へと観光客の方が上がって来ては「何を撮っているんですか?」と聞きます。私は少し休んで、中岳の方へと少し歩いていたら電話が鳴ってギンザンマシコが出たとのこと。急いで戻りますが勿論もう姿はありません。しばらく私も待ちましたがもうでてきません。主人は満足はしていないようですが何回かシャッターを切ったようで、これで今回来た甲斐があったというもの。

            ギンザンマシコ(銀山猿子)スズメ目 アトリ科
日本では北海道の標高1600以上のハイマツ帯のみで繁殖する鳥です。氷河期の生き証人と言われるのは、氷河期に北方から北海道にやって来て、氷河期が終わって暖かくなったときに帰りそびれたものが、寒冷な高山帯に取り残されたと考えられるからです。

 私もホッとしてまた姿見の池の方へと向かいますが、状況と体調が良ければ山頂を目指すつもりで、食料、雨具、防寒着を持って出発。姿見の池に着くと、昨日よりは雲が多く、薄く霧がかかっているようですがまだ山頂がよく見えました。

監視員さんに出逢いお話を聞き、今日はまだお天気も持ちそうだとのこと。明日からは荒れるそうです。それで行ける所まで行ってみようとと山頂への道へ入りました。主人には携帯で一応山頂に向かうことを連絡。歩き始めて岩梅の群生を見つけ写真を撮っていると何か動くものが・・・あっ、エゾシマリスです。こちょこちょ動いて、穴を掘ったり周りを眺めたりしていますが、どんどん近づいて来ます。でも餌あげ禁止になっているので、人にこびることも慣れていることもないようです。脅かさないようにとジッと同じ姿勢でいて、疲れたのでちょっと体勢を替えたとたに逃げました。でも手にのりそうな所で可愛いしぐさを沢山見せてくれました。

           
 先を急ぎます。上からは次々人が下ってきますが、みなさん元気で降りてきますし、登山道も私が思っていた以上に歩きやすい道です。でも進むに連れて段々霧が出て来ました。それでもまだ主人のいる所が遙かに見えます。主人に電話して私が見えるか聞きますが、中々見つからないようです。でもその後見つかって写真で撮ったようです。

 私の前には2人の人が登っていきます。でも進むに連れて霧は濃くなるばかり。降りてきた方に聞くと、もう山頂は視界ゼロとのこと。それから少し歩いたのですが、この降りる方のいるときに私も下った方が良いと直ぐにUターンしました。昨日だったら一日中すっきりと晴れていたのに、まだ1人で山頂へ向かう気にならなかったのです。今思えば残念でしたが、これも登山は次回にしなさいということでしょう。
 この翌日16日には夕刻、天候・視界不良の中、旭岳山頂から下山中に迷った人から警察に救助要請。夜の8時半頃無事収容されたそうです。翌日から山は荒れたようです。ひとたび天候が変わると恐いです。
姿見の池でお昼を食べてゆっくりとお花を見ながら主人のいるところへ戻ります。
 昨日は1輪、2輪だったチングルマが一斉に咲き始めました。イワヒゲも見つけました。

 昨日やっと咲き始めた1輪のエゾコザクラを見つけたのに、今日はこんな姿。動物にでも踏まれたのでしょうか?
       
 麓では沢山咲いているショウジョウバカマも、ここでは雪の溶けた淵から咲き始め、まだ蕾から頭を出したばかり・・・「おはよう」と声を掛けたくなる姿。
           
 戻ってビックリ。朝は誰もいなかったのに、大砲のようなカメラがずらり。色々な所に散らばっていた人達が集まってきたようです。そして皆さん遠方からギンザンマシコの姿を求めてやって来ているようです。
 今日は3時頃には下山して札幌へと帰る予定です。昨日からジッと動かない主人に最後にもう少し上に行ってお花を見てきなさいとすすめます。それで少し出かけたのですが、その間にギンザンマシコが出なくて良かった、恨まれちゃいますからね。でもその間に綺麗なウスバキチョウと言う高山蝶がヒラヒラやって来たのです。私のカメラは主人が持っていったので撮れませんでした。
 思い出の蝶々貝を拾い、エゾフクロウ、オオアカゲラ、ギンザンマシコ、ノゴマ、エゾシマリス等々に出逢い、沢山の高山植物の目覚めの時に立ち会い、美味しいもの沢山頂き、とても充溢した旅でした。次回は是非クマゲラとナキウサギに出会いたいです。
長い旅日記にお付き合いありがとうございました。
旭岳で出会った可愛い動物たち

Jun 14, 2010

旭岳万世閣 ホテルディアバレーにて

 今日は旅館ではなくホテルです。駐車場に入ると直ぐにお出迎えに。外観は「本当にこのホテルだったかしら?」と思うのですが、中にはいると素晴らしいセンスの良いインテリアでした。国民宿舎だった建物をホテルが買い取って改装したそうなので納得!
すでに予約の時に早朝からロープウエイに乗って山に行くので朝食はとらない旨を伝えてありましたが、ここは朝食代も引かれないし、お弁当も作ってはもらえません。そのためか私たちが朝食をとらないことをとても残念そうでした。私も残念ですが、主人は朝食より、折角明日からは6時始発になるロープウエイに乗りたいでしょう。所が主人に「残念そうだったよ」と話すと、それなら早朝はクマゲラを探して、朝食後に山に入っても良いよとのこと。早速朝食もお願いしました。
  夕食前に1日の汗を流します。大きな浴槽からは透明な温泉がサラサラあふれ出て、大きな窓からはエゾリュウキンカの湿原と林、そしてその向こうに夕暮れの旭岳がくっきりと見えます。今日は女性は私ともう1人だけと言うことで、温泉も貸し切り。もう一度戻ってカメラに納めました。昨日の秘湯らしい温泉とは全く違った趣ですが、眺めは最高です。
 夕飯も本来はバイキングの所、今日は人数が少ないのでコース料理となり、バイキングは好きでなかったのでそれは良かったのですが、またまた食べ過ぎました。Deervalleyと言う名前が付くだけにか(?)最後のメインは鹿肉でした。とっても柔らかく癖もないお肉でしたが、残念なことに3分の1でギブアップでした。完食した主人は今日もお部屋に入るなりバタンキューでした。
 早朝はまた温泉に入り、いそいそとクマゲラ探しに出かけます。今日も朝から真っ青な空が広がっています。花たちが露を纏って輝いています。ホテルの周りではベニマシコが盛んに鳴いています。直ぐ脇からフキやエゾリュウキンカに埋め尽くされた湿原が白樺の林まで続いています。クマゲラが飛び出したところで待ち、当たり一周してき ますが残念ながら今日も振られました。7時30分からの朝食に戻って来ると、ホテルの庭でエゾジカのお出迎え。エゾリュウキンカの向こうで、とっても興味深げにこちらを見ています。ベニマシコもふきの葉の上で遊んでいます。
 湿原と林を見渡すダイニングで朝食を頂いていると、ドロヤナギの木にベニマシコが止まり、ドロヤナギの綿毛のような実を朝食としてバクバクと啄んでいます。お山に行くのは遅くなりましたが、朝からこんなに素晴らしい景色とお食事に満足です。この時期北海道で見るベニマシコは紅色を増し、まるでオオマシコのような色です。緑の中の赤い花のようです。