八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : パリで買った植物の本から

Jan 15, 2010

パリで買った植物の本から

 「パリには植物専門の本屋さんがありました。うきうきと選び、よいしょと運んできた愛らしい本たち。ご一緒にページをめくり、本の中の森や野を巡りましょう。」と言う講座。絵を見ているだけで楽しくなる本が次々出てきます。アスパラの本にはアスパラの形のしおり、ネギにはネギの形のしおりがついている楽しい本もあり、子供が野の草花を摘んで作るお料理のレシピを絵で描いた本もあったり・・・。
私のようにこんな自然の中に住みながらも、野から摘んでいただくものと言えば春の山菜くらいになってしまっている。それさえ段々家が沢山建って難しくなりつつあります。
 窓の外は先日の雪が残った冬景色。でも今日はこれらの本をめくりながら、エリ子先生のお話を聞きながら、ひろーい緑の野原に遊んだような気がしました。
お部屋にはやっと咲いた水仙と、淡いピンクが綺麗なアマリリス。やがて来る春への道しるべのようです。春になったら・・・そうタンポポ摘んでサラダにしてみよう、クレソンのスープを作ろう・・・と思いは春へ。
         
 今日この講座に集まった方々は今回も各地から。1年ぶりくらいにお会いしたSさんは、昨年の春からアロマを取り入れたペンションを開業していらして今日は嬬恋から、はじめてお目にかかるお医者様は麻酔医、内科医を経てフラワーレメディの勉強をされいる方で、今回エリ子先生をはるばる長崎から訪ねていらしたのです。前回からいらしている方はおめでたが分かり、みんなから祝福の拍手を浴びました。そして助産婦さんから現場を離れ、これからまた新しい一歩を踏み出す方など、今日も8人集まれば新しい出逢いがあり、色々なドラマもあります。こうした出逢いをエリ子先生は今日のお土産・ブーケガルニみたいと言われましたが、本当に出逢い、語りあり、そこから一つ(1人)では出なかった香りがまた生まれるかも知れませんね。
私はフラワーレメディをはじめて知り、ちょっと調べてみたりしました。アロマセラピーのように植物の持つ成分の効能を利用するわけではなく、花の持つ波動を転写した水・レメディ(成分は水とグリセリンと花のエネルギー)で行う療法だそうです。ホメオパシーもそうですが、西洋医学、漢方、アロマセラピーなど違って、私にはなかなか理屈では理解しにくいのですが、ホリスティックに身体を考えたとき、まだまだ色々な手だてがあることを知りました。
 そうそう、肝心な、いつもとても楽しみなおやつのこと忘れていました。
今日のご案内には「おやつは小粋な一品を」とだけ書いてありました。さて何でしょう?
シュークリームの種を絞り出して(スプーンで落としても)揚げ、お砂糖をまぶしたものです。ふわっとして、意外とさっぱりとしています。そしてこのフランス菓子の名はPet-de-nonne(ペドゥノンヌ)「修道女のオナラ」でした。Pet(ぺ)オナラ、屁 de(ドゥ)〜の〜 nonne(ノンヌ)修道女、尼。中々粋なネーミングです。
揚げているときにオナラのように見えるそうです。シュー皮の種は簡単です。その水を牛乳に代えたり、ゆずウォーターに代えたり、オレンジピールを刻んで入れてあったりしました。ぜひ作ってみてください。