八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : 雪の棒道

Jan 05, 2010

雪の棒道

  お客様をお見送りした後、片付けものもそのままで、棒道へ向かいました。雪が降ったらできるだけ誰も歩かないに内に棒道を歩きたいからです。
でも今日は途中でわんちゃん連れのグループの方にすれ違いましたので、一番乗りとはいきませんでしたが、この方達が歩かなかったコースはまだ誰の踏み跡もありませんでした。
空は強烈な青さで、その中を真っ白に機体を輝かせて飛行機が飛んでゆきます。どこは行くのかナー?
風さえ吹かなければ暖かです。今朝の雪嵐が嘘のような静かで穏やかな棒道でした。


強烈な風は雪にその軌跡を残し、
森の生き物たちは雪に活動した証を残す。

風が雲を追い払い、現れた太陽はそれらを照らしだし、
同時にその痕跡を消してゆく。

八ヶ岳ブルーの空に向かう木々は、
風も雪もなかったようなふりして今日も凛と聳える。

私は1人雪の記憶を拾い集める。
自分の記憶も雪のように消えてしまいそうだから。