八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : お家でコトコト

Oct 21, 2010

お家でコトコト

 今日は朝から小雨模様。ちょっと寒い朝です。
こんな日は家でお料理日和。紅玉とルバーブはジャムに、ナツメはコトコト優しく煮詰めます。
お掃除の終わった二人もリンゴの皮むきを手伝ってくれました。助っ人のために、紅玉で焼きリンゴの御褒美も作りましょう。

  秋の実りが厨房にいっぱい            秋のルバーブは特に色鮮やかです。
 ナツメは今諏訪中の庭にたわわに実っています。明後日のバザーでこの実を売ります。生でも美味しいのですが、コトコト煮詰めて保存食として長い間頂くこともできるのです。昨日少し摘んで、今日煮ました。実を買ってくださる方の試食ようになります。皆様のところでもナツメの実が手に入ったらお試しください。

《飛騨高山 なつめの甘露煮の作り方》
(1)なつめのホゾ※を楊枝でとる。
(2)大きい鍋になつめを入れて、たっぷりの水でコトコトと煮る(強火で煮ると実がやぶれる)。
(3)あくをとりながら、柔らかくなるまで煮る。
(4)なつめがぷくぷくになったら、砂糖を入れ(ドボドボドボっという感じ)、弱火で煮る。
(5)味がよくしみ込んで、煮汁がとろりとするまで弱火で煮て、なつめに照りが出てきたら、しょうゆを入れて出来上がりです。一晩置くと良く味がなじみます。

※ホゾ − 「へた」の事。面倒でもこれを丁寧にとるのがコツです。

以前、飛騨高山には、家庭で作ったものを缶詰にしてくれるところがあり、この甘露煮も常備の一品だったそうです。いい話です。

06.11.13

【文】萩尾エリ子 『Green Soul Food』一覧 >> ホーム > エッセイ > Green Soul Food > 病院のなつめ

 私は味を染み込ませるために、熱いうちに鍋カバーの中にお鍋ごと入れておきます。昨年沢山煮ましたが、瓶詰めのしたものを今空けると、味がしっかりと染み込んで美味しいです。

       「ほぞ」を取るところ                出来たてのナツメです。
 


サーお疲れ様でした。オーブンから良い香りがしてきましたよ。熱々の焼きリンゴを頂きましょう。
 実りの秋は、食材が沢山溢れていてお料理も楽しい季節です。段々寒くなるのでコトコト煮物をしていると温かくなるし、保存食が増えるとアリさんのように嬉しくなるし、誰か1人でも「おいしい!」って言ってくれれば、もう私は幸せいっぱい。