八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : 花の命を繋ぐ

May 16, 2008

花の命を繋ぐ

 ボランティアをしている庭のチューリップを堀上げ、それをいただいてきました。
秋に沢山の球根の寄付をいただき植えたのですが、これらが咲いていたところは、これからの時期、畑として患者さんが使う場所なのです。
堀上げるにはちょっと早く、まだ葉が青々していますが、畑の都合で仕方ありません。
 さて持ち帰ったものの、花壇や庭にはもう植えるスペースがありません。
裏の林の下の方に、比較的明るい所があります。そこを耕して(木に根が張っていて、深く耕すのは大変でした)、牛糞など肥料を入れて植えました。もうしばらくは、この生き生きとした葉が光合成を繰り返し、球根を太らせてくれるでしょう。やがて葉が枯れる頃には上の木が茂って陽も余り差さなくなりますが、球根もお休み状態だから良いでしょう。芽が出る来春から花が咲く頃までは、木々の葉がなく、サンサンと日が降り注ぎます。ですからここに植えっぱなしにして春を迎えるつもりです。
心配は冬に鹿が良く来るところなので、鹿にこの球根を食べてしまわれないかです。
でもまたそれも鹿の命を繋ぐのですから良しとしましょう。

 さて遅れて、また白のヤマシャクヤクが咲き始めました。赤花はとうとう出てきませんでした。踏まれてダメになってしまったのですね。根だけでも残っていればと願ったのですが、残念です。 でも先に咲いた白のヤマシャクヤクには種が出来ました。糸葉赤ヤマシャクヤクにも種が出来ました。順調に熟して、はじけて何年か後に花を咲かせてください。

    白ヤマシャクヤクの種                糸葉赤ヤマシャクヤクの種