八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : 小さな夏休み エンディングは開田高原と蕎麦

Aug 27, 2008

小さな夏休み エンディングは開田高原と蕎麦

 今年の夏後半は雨ばかりでした。なのにこの2日間は雲間から青空が覗き、爽やか旅行日和でした。折角だからと、帰る前に開田高原、御岳ロープウエイに行ってみようと言うことに。
 開田高原に向かっていると、何もないところに突然「幻の蕎麦」の看板。お蕎麦屋さんらしい建物ではなく、ちょっと美術館風。時間も時間なので、朴の葉に頬を撫でられながら長い木の外廊下を歩いていくとやっと入り口。この贅沢な空間もここのこだわりかな?待つ人10 人余り。その間に入り口に置いてある本や、パンフレットで何故「幻の蕎麦」なのかを知る。ここのお蕎麦は粗挽きのそば粉で、粗挽きゆえ十割で作ると喉越しが良くないそう。かといって小麦粉をつなぎにすると蕎麦の風味が損なわれる。そこでほんの少しの量で、つなぎとなり、喉越しの良くなる「オヤマボクチ」を0.12%入れるそう。他にもヤマブドウの繊維を使ったお蕎麦も有るそうですが、今日はありませんでした。
 私はいつか山でオニアザミのような「オヤマボクチ」を見たときに、友人が「これは昔お蕎麦のつなぎにしたのよ」という言葉がいつまでも耳に残り、いつかそれを食 べてみたいと思っていたのです。今日は全く偶然ですが、それに出会うことが出来ました。そば粉は何と八ヶ岳のそば粉と志賀のそば粉と地元産を使っているそうです。八ヶ岳で美味しいお蕎麦を食べている私には、八ヶ岳の美味しいお蕎麦とオヤマボクチのお蕎麦の差を感じ取るまでには至りませんでした。どちらも美味しいお蕎麦なのです。でも望むものとの偶然の出会いが嬉しかった!そして思ったことは「幻の蕎麦」に我が八ヶ岳の蕎麦は決して負けていないことが超嬉しかったのです。
 八ヶ岳にも蕎麦の花が咲き始めました。11月には新蕎麦も。(あれ?急に宣伝モードですいません)
八ヶ岳蕎麦情報
 お蕎麦の後は開田高原でソフトクリームを食べて御岳ロープウエイに。山麓駅は赤ぞばの花が満開でピンクの絨毯です。ロープウエイ終点には高山植物園があり、ここは一足早く秋の気配。今日はそこを一周して家路に向かいます。

 帰路は19号線に出たら、権兵衛トンネルを抜け伊奈から中央道で小淵沢に帰ってきました。
 「小さい夏休み」と言いつつ、本当にそうなんですが、何故か長い長い旅日記になり、ここまでお付き合いありがとうございました。