八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : グリーンボランティア勉強会 鎌田先生からのメッセージ

Jan 21, 2009

グリーンボランティア勉強会 鎌田先生からのメッセージ

 諏訪中央病院のグリーンボランティアは、冬の間庭のお手入れはお休みで、月一回勉強会を開きます。今日は新年初めて顔合わせとなる勉強会です。
 そして今日の講師は名誉院長の鎌田實先生です。それまでは良く院内でお会いしたのですが、昨年はほとんどお見かけすることがなかったように思うのですが、昨年は環境問題、イラクなどの戦地、チェルノブイリなどの視察や医療支援で世界中を回っていらしたようです。旅人カマタの2008年でもご覧になれます。
今日はスライドを見ながら、先生が見ていらした国や状況を、そこにある素晴らしい物語を交えてお話ししてくださいました。
信州の患者さんの来ない病院にやって来て、地元に根付いた「人にやさしい医療、あたたかな医療」を目指して30年を捧げ、55才で引退した今、第二の人生として今度は「やさしい、あたたかな医療や地球」を模索し目指していらっしゃるのでしょう。世界を見、そして我が国のことを考え、気持ちよく今の政策や企業のあり方を斬るお話もあり、思わずうなずき溜飲が下がる思いがしました。今の政治や医療制度、社会保障制度に欠けているのは「あたたかさ」です。でも自分の周りを見渡せば、そして皆さんの周りも「あたたかな心」「あたたかな人々」「あたたかな交流」などいっぱいあるはずです。ほどほどの庶民の生活を送るためには、みんなあたたかな心で助け合い、励まし合って生きて行かなければならないのですが、きっと今の日本を動かしている人々は巨万の富の元に、そんな心を持たなくともお金ですべてを動かして生きてこられたのでしょう。そんな人々に「あたたかな」何かを語ったり、「あたたかな」政策など考えることはできないかもしれません。
 でもそんな日本でも、それを実践してきた村が17日に紹介した映画「いのちの作法」の旧沢内村(現西和賀町)なんですね。早くこの映画を見てみたくなりました。3月15日が楽しみ。
 ちょっと話がずれましたが、鎌田先生の熱いお話は尽きることなく続き、聞く方もいつまでも聞いていたく、大幅に時間が延びても足りなかったのですが、勉強会は終わりとなりました。企業と繋がらないで環境問題を考え、平和を祈り、憲法9条のことも考え、若者たちが結婚しやすい状況をつくり、子育てをしやすい支援を充実させることが大切で、こんな状況だからと悲観ばかりしないで、下がった波は必ず上がると信じながら、絶望を客観的に受け止めることが大事なのだという言葉に大きな拍手を送りました。
その最後にCDが流れました。何曲目かに私の大好きな「ひまわり」が流れ、涙が出そうになりました。そして鎌田先生がブラダン・コチさんに招かれプラハで録音したCDの「ふるさと」〜プラハの春〜発売記念 チャリティーコンサートが3月13日に東京・津田ホールで予定されていますが、すでに昼夜1000枚のチケットは完売だそうです。
でも、あきらめないで!3月19日にはここ八ヶ岳でも例年のようにコンサートが開かれる予定です。パンフやチケットはこれからですから、東京でのチケットを逃した方は是非ここ八ヶ岳で、綺麗な空気と景色の中でチコさんのコンサートを聴いてください。そしてこのCDを手に入れてください。その収益はチェルノブイリとイラクの子供達の医療支援につかわれます。詳しくは追ってお知らせします。
鎌手先生とブラダン・コチさんとの出会いから「ふるさと」〜プラハの春〜のCDの出来るまでの物語りはこちらで