八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : 海と山に別れて

Mar 02, 2009

海と山に別れて

 今日はおじいさんは山に鳥撮りに、おばあさんは海にいのちの洗濯に行きました。大きな大きな桃娘はどんぶらこどんぶらこと島に流れ着きましたとな。

今日も主人はクイさんと7時30分からバードウォッチングです。
今日の野鳥の写真アルバム
鷹と鳶の写真アルバム

 私と娘はクイさんの紹介で、ブンさんというガイドさんとアイランドホッピングへ。9時30分にホテルにタクシーがお迎えに来 ました。そこからブンさんの待つ港へと向かい、船に乗り込みました。私たちの他にはトライアスロンに参加した選手の方が3人と応援の奥様が1人の4人がいらして、6人とブンさん、船長さんで出発です。この時は引き潮で桟橋まで船が着けず、砂浜から乗船です。私たちが着いた28日にここランカウイ島でトライアスロンの競技(スイム3.8K バイク180.2K ラン42.2Kの競技で賞金総額:US$50,000予定の大会)があり、昨日主人は表彰式を見たそうです。4人の方はその流れで、日本に帰る今日・ツアー最終日をアイランドホッピングに参加したようです。しっかりと日本への帰り支度をした奥様はご主人に負ぶわれて乗船。
 アジアの海はそれほど期待していなかったのですが、思っていた以上に綺麗で、ライトグリーンの穏やかな海をわたっての島巡りは快適でした。
100前後の島々からなるランカウイ群島の中で一番大きいのが今泊まっているラン カウイ島ですが、次に大きい島がこれから行こうとしてるダヤン・ブンティン(妊婦さん)島です。海から見ると、頭を右にして妊婦さんが横たわっているようです。この妊婦さんの裏側に深くて綺麗な水の淡水湖があり、19年間子供に恵まれなかった夫婦がこの湖に来て、妻がこの水を飲んだところ子宝に恵まれたという伝説が残っており、 この湖をダヤン・ブンティン(妊婦さん)湖、島をダヤン・ブンティン(妊婦さん)島と言われるようになったとか。
島に上陸して、桟橋からムツゴロウやたくさんのカニクイザルに迎えられながら、登って下ること15分で湖に着きます。カニクイザルのアルバム こちら

 濃いエメラルドグリーンの湖は本当に深いらしく、ライフジャケットを着て泳ぐように言われましたが、沈むことを知らない私たちはそのままドボ〜〜ン。水深は20mはあるそうです。周りではイスラム教徒の女性達が頭にジルバブを被ったまま、ライフジャケットで湖に浮かんでいます。もし潜ったりするときはあのジルバブはどうなってしまうのでしょう。

 

 ここでの初体験はナマズのマッサージ。湖の端にあるナマズの生け簀に足を入れると、次々ナマズが集まって足をマッサージ(?)してくれるのです。ちょっと勇気を持ってチャレンジしてみました。何とも言えない感触。この写真をみた主人は「俺は絶対嫌だ!」ですって。
 さて次はワシの餌付けを見にいきます。ランは鳶、カウイは大理石を意味しています。 船から鳥の皮を撒くとたくさんのシロガシラトビやシロハラウミワシが餌をとりに水面をかすめ、大空に舞い上がっていきます。シロハラウミワシは羽を広げると2mほどもあり、大空を舞う姿はとても優雅です。 

鷲に餌をあげた次は、自分たちのランチ用の魚を釣ります。結構浅瀬で手釣りですが、海の底の珊瑚がみえ、魚が餌に向かってくるのも見えます。コバルト色した熱帯魚は食べませんから、これが寄ってきたら私は餌をあげてしまいます。引っかかるときはみんな一斉に珊瑚に引っかけてしまい大変です。ガイドのブンさんは一人ルアーでイカを狙います。早速イカをゲット。透明で綺麗です。これはその場でお刺身に。

次はランチ前に一泳ぎ。白砂に囲まれた無人島ベラス・バサ島(Pulau Beras Basah)に上陸して泳ぎます。シュノーケリングをしましたが、この日は少し白濁していて、珊瑚とウニが見える程度でした。ウニが沢山いるので足を着いたら大変です。真っ白な砂浜には綺麗な貝殻や珊瑚のかけらが沢山落ちています。もっと時間があったら沢山拾い集めたかったのですが。でもとても綺麗な模様の珊瑚は拾えたので良いお土産となりました。

 もうお腹もぺこぺこ。さーシンガ・べサール島(Pulau Singa Besar Wildlife Sanctusry)へ行ってランチにしましょう。上陸すると直ぐに次々お料理が運ばれてきます。濡れた体に心地良い風が吹き抜けていきます。ワタリガニや海老を手で豪快に食べ、ビールやコーラも飲み放題。釣った魚も焼かれてお皿に山盛りに盛られてきました。味付けはしていませんが、丁度良い味です。焼き鳥はマレーシア風なのでしょうか、黄色くてちょっと甘ピリ辛の味です。もう一つのチキンのドラムスティックは照り焼き風の味付けでした。これに揚げた肉団子やナシゴレン、デザートのモンキーバナナ。海辺のランチとしては思っていた以上に豪華でした。

 盛りだくさんメニューが組み込まれたアイランドホッピングも終わり、またタクシーでホテルまで送ってもらいました。あと僅かでお部屋というところでポツリと雨を感じました。そしてお部屋にたどり着いた途端に激しいスコール。ベランダの向こうが見えなくなるほどの雨です。今日ご一緒だった方々はあれからどこでこのスコールに遭っているのでしょうか。もし濡れていたらそのまま飛行機に乗るので大変です。
ホテルではNHKの衛星放送が見られ、お部屋にいると日本に居るようです。でも今日のスコールはなかなか止まず、シャワーを浴びているうちに益々酷くなり、とうとうテレビの受信さえ出来なくなりました。主人はクイさんがついているので、きっと早めに避難したことでしょう。でもこうスコールが長引いては、夕方からの鳥撮りは無理かもしれません。5時をまわった頃やっと雨脚がよわまりました。傘を差してフロントまで行き、タクシーでランカウイフェアに向かいました。今夜はここで主人達と待ち合わせです。
 やはり雨が止まず午後の鳥撮りは諦めたようで、今日は早めに戻ってきました。私たちはもう少しショッピングしたかったのですが・・・・
 さて今日のお夕食はどんなお店でしょうか?明日のお昼はマレーシア料理だそうなので、今夜も中華料理へ。昨日とは違うお店だそうです。クイさんは屋台というのですが、 オープンになっているだけで、私たちが思っている屋台ではありませんでした。今日は東坡肉(トンポウロウ)、シャコの酢豚風、ブロッコリーの炒め物、貝のバター焼き、チャーハンです。
今日のお店もとっても美味しいです。中でもシャコの酢豚風はとっても美味しくて、シャコが食べたいとリクエストして正解でした。

 食事の後は、私たちがまだ鳶の像を見ていないので、イーグルスクエアに寄って貰いライトアップされた像を見て、ホテルへと送ってもらいました。
今日のスコールでオオサイチョウを撮り逃したので、明日のマングローブツアーの前にこれを撮りに行くことになり、明日の朝は8時30分の待ち合わせでクイさんとお別れしました。

 今日も最後までお付き合いいただいた方、長い間ありがとうございました。いつも長くてすいません。